昨日、豊田市N様邸の新築工事の上棟が無事終了しました。
お施主様に約2年という長い間お待ち頂いた甲斐もあり、構造材はとても良い物になりました。
梁、桁は内地材木の杉を使用し、柱、土台は桧の12センチ角を使用し、全て手刻みです。
屋根の垂木は、杉の9センチ角、瓦の下地となる野地板は、杉の厚み3センチ×巾18センチの物を使用し、4センチの通気層を設けた上に更に厚み12ミリの桧の野地で暑さと寒さを自然の力で軽減する仕組みになっています。
土台の連結部分は特に大事な箇所なので、手刻みの微妙な加減により、桧の粘り強さを引き出せるようにしました。
極端な話しですが、この家に使われている構造材は自然素材ですのでそのまま自然に返すことが出来ます。
庭に捨てても、有毒ガスや、アスベスト等の身体に害をもたらすものは出ないのです。
腐って土に返り、やがて微生物が分解し肥料となり、新たな木の栄養となります。
こうした長い目で考える事が、家にも人にも良いのではないかと思います。